epilogue

2009年の11月に、ビーチフットボールチーム「横浜アンナミラーズ」のチームブログとして立ち上げた「海風が強く吹いている」


1年9か月という短い間でしたが、ビーチフットボールというマイナーなスポーツを通じて多くの方たちと楽しい時間を共有することが出来ました。


さまざまな誘惑はあるものの、今年で最後というつもりでやってきました。
打ち上げた自分なりの花火は、形にはならなかったかもしれないけど。


来年のことはわかりませんが、いままでのような距離感と熱量でこのスポーツに携わることはもうないと思います。
7月最後の週末に、平塚にいる可能性は低くはないと思いますが(笑)。


横浜アンナミラーズに関わって下さったみなさん、
本当にありがとうございました。
幸せな夏でした。


当ブログは継続する、という選択肢もなくはなかったのですが、
いちおう区切りということで、365回目の今日が最終回です。


・・・


8月初めから「枯れた芝生の匂い」というブログを書いています。
もし、よろしければ、お立ち寄りください。

      ↓

http://d.hatena.ne.jp/ruglove2019/


これからは、こちらでお会いしましょう。


また夏が来たらビーチフットボールのこと、
たくさん書いてるかもしれません(笑)


ご訪問下さったみなさん、ありがとうございました。



来年

少年の頃、夏の日は永遠に続くものだと思っていたけど、
この20年で、
そんな幻想を抱かなくなるくらいには
大人になりました(笑)



関東大会が行われていた2日間。
平塚で思ったのは、
「たぶん来年もここに来るんだろうな」
ということ。


だって、新生「横浜アンナミラーズ」の応援しないとね。


それに、
平塚で出会ったたくさんのステキな人たちに、
もう会えないというのは、寂しすぎる。


そして、20年の間に、
このスポーツのことが、
ずいぶん好きになってしまった気がする。


でも、もちろん、紺のTシャツは持っていかない(笑)。



「何だかんだ言って、まだやるんでしょ」
と妻から言われ、


「OVER35には、来年も出ますよね」とか、
「葛西の練習に主務が来ないなんて想像できない」とか、
メンバーからもいろいろ言われたが、


今年の大会に、どれだけ賭けてたか、
どうも、周囲にはあまり伝わってないみたいだ(笑)


ビーチのためだけに準備して、準備して、準備して
大会に臨むというのは、
もうないだろうな・・・


とはいえ、
新キャプテンCクン、
メンバーが足りないときは、遠慮なく言ってくれ(笑)



・・・




昨日、よく一緒に練習しているチームの人と会う機会があった。
「今年で最後だなんて言わないで、来年もやりましょうよ、ねっ。」
と言われ、
思わず「はい」と言ってしまう(苦笑)。


あれだけ最後と言っておきながら、女子力の前にはこのザマです。

ほんの短い夏

所用で、ステキなラグビー場がある、今日の最高気温で有名な街へ。
うだるような暑さが、巷ではまだ夏が終わってないことを思い起こさせる。


・・・


関東大会が終わって1週間。
気の抜けたような日々が続く。


遠い昔のことのようだけど、カラダの一部の癒え切らない痛みだけが、それが現実だったことの証し。


今週は、雨でも雪でも毎週練習するお酒好きなあのチームもお休み。
ビーチにも束の間のOFFが。


祭りのあとは、いつもこんなに寂しかったっけ。


楽しかった分、短かったな、今年の夏・・・


・・・



8/8追記


今週、あのチームは、主力が別の名前のチームで大会に出場していました。
彼らには「OFF」という概念はないようです(笑)


KAMISENさん
新潟大会3連覇、おめでとうございます!

information

試合の翌朝もいつもの、TOKYO-FM。


「今日から8月。夏本番ですね!」


望月理恵さんの言ってることは、
100%正しいけど、
僕らの夏は、もう終わっちゃったんだよな。


・・・


いまはまだ、白い灰。
ほとんど腑抜け状態。


「ほんとにブログ辞めちゃうんですか」


ここ数日、多くの人から聞かれる。


ほんとは、もう少し余韻に浸っていたいのだけど、
へんなところで責任感が強くて・・・


まだこちらの後片付けが済んでいませんが、とりあえず新居が決まりました。
お近くにお越しのさいは、ぜひお立ち寄りください。


http://d.hatena.ne.jp/ruglove2019/


いままでのような更新頻度は、期待しないで下さいね。


とりあえず、ご報告まで。

海風が強く吹いている・2011 (2) 「LAST GAME」

関東大会2日目、over35トーナメント。



1回戦開始前、当ブログに熱〜いコメントを下さるカルナヴァーレ・バーバリアンズ大西さんと初対面。
勝ち上がっての2回戦での対戦を誓う。


初戦の相手は「ダルマッチョ」。
メンバーたちは「どうせ、メタボなおやじだろ」とタカをくくっていたが・・・
実は、強豪だるまやさんのover35チーム。


終始、おされ気味の試合だったが、いつにないしつこいディフェンスで耐える。
結局、完封負け。


今年のテーマ「諦めない」だけは実践できたかな。
ったく、何でいままでこういう試合が出来なかったんだよ。




試合前の誓いは、お互い果たせず(涙)



・・・



敗者戦の相手は富岡ZZZさん。


試合前、主務からの最後の指示。
「これで最後だから、もうゲーム中に怒鳴りつけたりしない。思う存分楽しもう。」
この約束は結局、守られることはなかったのだけれど(笑)


第1試合同様、気合いの入ったディフェンスで立ち向かうが、悪いほうの持ち味も充分に出してしまうこの20年を象徴するような試合。


でも、若かった頃から続けてきたメンバーが、こんなおっさんになっても、仕事中には見せない表情で必死になってる姿には、心を打たれたな。





試合後、何を言ったかは、あまりよく覚えてない。


最後のミーテイング後、おっさんたちに担ぎあげられ、大学の卒業式以来の胴上げが。
何だかんだ言っても、いいとこあるなぁ、と感激に浸っていると次の瞬間、湘南の海の中。


20年間、雑務を一手に引き受けてきた主務への最後の仕打ちがこれですか(泣・笑)。
余韻に浸りながら涙を流すヒマもない・・・




ラスト・ゲーム。


スコアボードに記された数字に大した意味はない。


応援してくださった人たちの気持ちと、
今日初めて出会った人からの
「見ていて、胸がいっぱいになりました」という言葉と、
そして何より、最後の瞬間、いっしょに戦った仲間たちが、
・・・宝物だな。



・・・



横浜アンナミラーズ
Beachfootball Japan Tour 2011 関東大会
1勝3敗



楽しいことばかりだった一瞬の夏。


鍛高祭さんのメインコートでのサドンデスの死闘。
カルナヴァーレ・バーバリアンズさんの敗者戦での劇的な勝利。
JURIAさんの公式戦初勝利。


それぞれのチームが吹かせた強い海風。


20年続けてきて、見ることの出来た、
心を動かされたたくさんの出来事と、
その出会いに感謝・・・

海風が強く吹いている・2011 (1)

関東大会初日、B2トーナメント。



最後の年に、前年優勝チームと2回戦で当たってしまうクジ運のなさは、日頃の行いの悪さか。


1回戦の相手は女子チームのMAREAさん。
女子チームとの対戦は、ギャラリー全員を敵にまわす難しい試合。
でもここは、明日のレディーストーナメントにも出場するMAREAさんに敬意を表し、全力で。



19−0で2回戦に駒を進めるが、勝っていたのはスコアと身体能力だけで、組織力、真摯さ、志の高さ、情熱、すべての面で劣っていた。
まぁ、勝って反省ができるのはよいこと。
MAREAさんの工夫されたアタック、しっかりとしたノミネートからの責任感あふれるディフェンス。
20年目にして、まだまだ相手チームから学ぶことはたくさんある。





2回戦は、順当に勝ち上がってきたJOLIOSさん。
1回戦とは別の意味で難しい試合。
「ここに勝ったら優勝しちゃうかな」って、ポジティブなのか頭が悪いのか。
たぶん後者だけど、このへんが長く続けられる秘訣かも。


試合前、
「負けたら、もう君たちとプレーできないからな」
と若手に檄を飛ばすが・・・



前半0−12
後半0−11


0−23。完敗です。


大会前、貪欲に勝敗にこだわろうと思っていたB2トーナメント。
どこからか「諦めるな」という声が聞こえたような気がした。
明日の試合のことを考えずに、少し頑張りすぎたかもしれない。
賢くなかったかもしれないけど、まぁいいや。


最後の挨拶で、相手と握手しながら、
「ウチに勝ったんだから、絶対優勝して下さいね。」
と言うと、
「わかりました。任せておいて下さい」
との力強い答え。
冷静に考えると、前年優勝チームに対して、ずいぶん傲慢なコト言っちゃったな(笑)。


試合後、
「くっそー、せめて1本獲りたかったよな」
と悔しがる若手に
「来年は、このチームから1本獲って、そして勝ってくれよ」
と少し高そうなノルマを課す。


あっという間に終わってしまった一瞬の夏を消化できずに、コートサイドを離れ難そうな若手メンバー。
危うく胴上げとかされそうになるが、まだ明日のover35もあるし、0−23でそれはないだろう(笑)



ささやかな夢「3回戦進出」はとうとう叶えることが出来なかったけど、今日はなんだか、とても楽しかったな。


明日、スカッと張れますように。

決戦前夜

Beachfootball Japan Tour 2011 関東大会前日。


この2日間は、待ちわびた分、ものすごく短く感じるのだろうな。
7/31が永遠に続けばよいのに。



特別な年。
いろんなものを失ってまだ明かりが見えない人がたくさんいる中で、このメンバーで平塚のコートに立てることを何に感謝すればよいのだろう。


20回目の一瞬の夏。
いまは勝敗への執着より、このチームで少しでも長い時間プレーしたいという気持ちが強い。


部員各位。
ここ何年も、夏が来る度に、何度も週末をつぶしてしまって、すまないね。
そして、ありがとう。
週末、美味いビールを飲もう。


そして、
お会いしたことはないアンナミラーズサポーターのみなさん。
いままでありがとうございました。
応援を力に変えて、ビーチフットボールが出来る幸せをかみしめて、平塚を駆けてきます。



明日、
関東大会。