大畑ありがとう

今シーズン限りで引退を表明していた神戸製鋼大畑大介が、土曜日の試合で右膝蓋腱断裂。
日本選手権出場は絶望的。
戦い続けた不屈の心体に、いまはただ「お疲れさま」と言いたい。


過去に、このスポーツのためにこれだけ尽くしてくれた人を知らない。
自身のパフォーマンスのことだけを考えていれば、もう少し長く現役を続けられたかもしれないのに。


ケガによって、現役引退を余儀なくされても、ほうんとうは絶望の淵にいるはずなのに、律儀に応援してくれた人たちのためにインタビューに誠実に応える姿が彼らしい。
「イメージした終わり方じゃないけど、自分らしくていいかなと思ってます。覚悟はできてましたし、自分の中でやれることは全部やってきました」と答える彼はほんとうに辛そうだ。
「このような形になって不本意ではないですか?」ってボロボロの体で最後のシーズンだと思ってここまでやってきて不本意じゃないわけないだろう。聞くなよ、そんなこと。


W杯でのウエールズ戦のトライや、香港セブンでの独走トライは、永久に色褪せない。
もうグラウンドを走る姿が見られなくなるのは寂しいけど、2019年に向けて彼にしか出来ないことがきっとある。



でも、神戸製鋼が日本選手権で勝ち進んだら、この不屈の14番はまた復活するんじゃないか、なんて思ってしまう。
いままで何度もそうしてきたように。
「だって、僕がいないと盛り上がらないでしょ」とか言いながら・・・