カントー、散る。しかし・・・

大学選手権1回戦
リーグ戦2位の関東学院が敗れる。
正確には引き分けで2回戦に進めず。
帝京17−17関東学院


大麻騒動による活動自粛から2年。
昨年の土佐主将も、今年の安藤主将も、グランドの外にも気を使わざるをえず、100%ラグビーに集中できる環境ではなかったのでは。
ラグビーにおいてキャプテンの果たす役割は、他のスポーツに較べてきわめて重い。2人とも、仲間とチームのために数々の厳しい決断をしてきたことだろう。(この国の首相は見習うべきだ)
でも、安藤クンは胸を張っていい。
このチームは今年、公式戦で1回しか負けてないのだから。


今年の関東学院は選手権の1回戦で姿を消すのはもったいない良いチームだった。目標はもちろんもっと高いところにあったはずだ。
二十数年前、地区対抗との掛持ちを経て1部に上がってきたばかりで、けして大きくないFWがよく走り、ひたむきにタックルする、あのころのチームとダブった。元住吉で法政や大東文化に立ち向かっていたあの好チーム。
あぁ、歳がバレる。


前述の土佐クン。現在はオックスフォード大学に留学しており、英国で「ブルー」の称号を得た。
「ブルー」とは、ケンブリッジ大学とオックスフォード大学のラグビー、ボート、クリケットなど伝統競技の代表選手となり、この2つの大学の対抗戦に出場したものだけに与えられる。英国内ではたいへん尊敬される。名門大学における文武両道の実践。ましてや、英語圏でない極東の島国の青年にとっては高いハードル。
人生は光と影、明日はきっと笑えるさ。
土佐クンがぼくらに教えてくれた。