大学選手権1回戦・熊谷

日曜日は熊谷ラグビー場へ。
こんなに大きな青い空を見るのはひさしぶりな気がする。
広大な敷地の運動公園の一画にある美しいスタジアムの試合前ののどかな空気に、年末のささくれだった心が癒される。


注目度はいまひとつながら、1回戦8試合のなかで勝敗の予想がつきにくい2つの好カード。
根っからのラグビー好きが2846人。


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第1試合 帝京 39−13 関東学院


昨年も1回戦で当たり、ドローの末、トライ数で上回り勝ちあがった帝京が日本一になるという因縁のカード。


帝京は他のチームよりピーキングを1〜2か月遅らせているんじゃないかと思わせる内容。


レギュラーシーズンのちぐはぐさがほぼ消え、やるべき事が見えてきている。
滑川、森田が操るラインも、今後、精度が上がってくるはず。


しかし、調子にのったツイは手がつけられないな。

関東学院の4年生は、なかなか練習に集中できない時期もあったと思う。苦労した代なんだろうな。


前半のミスから負った小さくないビハインド。
後半、何度も「諦めるな」とフィールド上の選手が声を掛け合っていたが・・・。


いろいろあったとはいえ、当たり前のように毎年決勝まで進んだこのチームが正月に見られないのはすこし寂しい。
バックスタンドでどなりまくってたレプリカを着た3人組のオバチャン(でも最後は「カントーありがとう」って優しく声かけてました)やメインスタンドで可愛い声援を送り続けた釜利谷RSの子たちのためにも、カッコいい襟付きのジャージで国立に帰ってきてほしい。


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第2試合 流通経済 33−27 筑波


流通経済は、劣勢でも点差をつけられないマネジメントはさすがリーグ戦2位。


ときおり淡白になる筑波のディフェンスに助けられた感はあるが、タレント揃いでけっこう面白いチーム。
どこにいてもわかるイシレリは来週も何かやってくれそう。


でも、明治にはどうかな。

筑波は、いいところまで追いつめて勝ちきれない今年を象徴するようなゲーム。
人数足りてるのにファーストタックルが甘くて傷口広げたり、チャンネル0〜1をたびたび破られたり、もったいないなぁ。


でも、ラスト5分の怒涛の攻めは見ごたえがあった。
このチームを終わらせたくないという思いが伝わってくる果敢な攻撃。


悔いは無い・・・はずないか。


あいさつにきて、礼をしたまま顔の上げられない筑波の選手にいつまでも鳴りやまない温かい拍手。


熊谷のバックスタンドの人たちは、
本当に頑張った選手たちに
とても優しい。