ありがとう、なでしこ

スポーツ中継を見るときはいつも、試合が終わったらさっさとTVを消してしまうのだけれど、今日に限っては、いつまでも選手たちのインタビューを見て幸福な時間の余韻に浸っていたかったな。


120分間が終わって、PK戦を前にした円陣で選手たちに笑顔が見えた時、もちろん勝ってほしかったのだけれど、個人的にはある種の満足感に浸っていた。
絶対にあきらめないこと、仲間を最後まで信じきること、多くのことが詰まっている120分。
日本の女子サッカーで、準々決勝のドイツ戦を超える試合はしばらくないと思っていたけど。


何度も突き放されて、それでも下を向かずに何度も立ち上がって、大きな相手に勇気を持って立ち向かう。
試合終了後、岩清水さん(レッドカードをもらった場面はすごくいいプレーだったと思う)が持っていた日の丸に「被災地の人たちのことを忘れたことはない」といようなことが書いてあったけど、恵まれない環境で頑張ってきた彼女たちの思いは、この6試合のピッチ上でのパフォーマンスを通して東北の人たちにもきっと伝わったはず。


キャプテンは「小さな女の子たちが、なでしこになりたい、と言ってくれる日が来るように」と言っていたけど、「W杯で金メダル」という夢とともに、その願いも今日叶いましたね。
自分のためだけでなく、後に続く人たちに背中を残す。
穂希姉さん、やっぱり男前。
W杯期間中の澤さんの姿を岩渕真奈ちゃんは、目にしっかり焼き付けてくれただろうか。


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今期、業績好調な企業の経営者のみなさん、ぜひなでしこリーグのスポンサーに。