最後の夏

連日、高校野球ネタですが・・・


横浜市立高校の再編計画で、横浜サイエンスフロンティア高校の開校に伴い、来年3月で閉校になる鶴見工業高校。
3年生のみの14人の野球部が最後の大会に挑んだ。


昭和29年には甲子園に出場した古豪。
ぼくらが子どもの頃、横浜や東海大相模などの私学が幅をきかす神奈川で、公立ながら常に上位に進出し、地元の野球少年に希望を与えてくれたチームだった。


最後の年、OBが練習の手伝いをし、地元の人たちも暖かい声援を送った。
相模原球場での初戦で2−5で敗れ65年の歴史に幕。
67歳の片山監督の「選手たちを誇りに思う」というコメントが泣かせる。


元鶴見の野球少年としては、鶴工の野球部が無くなってしまうのは、すごく切ないのだけれど、
キャプテン中島クンが試合後、笑顔で語ったコメントに救われる思いがする。


「すべての人たちに感謝の気持ちでいっぱい。
野球部は終わっても、これからも14人はいつも一緒、と思えるチームでした。」


周囲の期待や伝統の重圧に押しつぶされそうなこともあったかもしれないけど、最後にこんなことを言える彼は幸せだと思う。