全国大会神奈川県予選決勝

高校ラグビー神奈川大会の決勝
2試合とも点差はついたけど、負けた東海大相模も湘南工科大附属もベストに近いゲームをしたんじゃないか。
勝った2チームの充実ぶりは、県内では群を抜いている。


慶應義塾 41−7 東海大相模
慶應は、全員が高いスキルを身につけていてソツがない。ゴリ野沢の高い要求に応えられるだけの頭の良さ(偏差値のコトではないですよ)と高い身体能力。そして何より兄貴分ばりのタックルがいい。
東海は、低いタックルで応戦し、FWも互角以上に渡り合う場面もあったが、チームとしての完成度で及ばなかった。最後のトライはそこに至る過程も含めていいトライだった。1〜2年生が多いとのこと。来年また、いいチャレンジをしてほしい。


桐蔭学園 50−0 湘南工科大附属
桐蔭は盤石。ゴール前まで攻め込まれる場面でも危なげなかった。経験値が群を抜いているからか。空いたスペースの攻め方、狭いスペースのこじ開け方、アイデアの選択肢が多彩。竹下、松島は、物理的にもひと回り大きくなった気がする。東福岡、大阪朝鮮も射程圏内?
湘南工科も、BKの才能を巧く生かしたいい攻撃を見せていた。大外で取るという強い意志が感じられた。圧力を受け続けたFWも最後までよく動いていた。


他県の決勝のような、勝敗が最後までわからないゲームではなかったが、負けたチームの思いが伝わってくるいいゲームだった。明らかに格上の相手に対し、相手の良さを徹底的に消す戦い方、という選択肢もあったかと思うが、自分たちのやってきたことがどこまで通じるか、真正面から行く姿勢に好感が持てた。


今年の県予選ではベスト16に公立が3校駒を進めたが、ベスト8には残れなかった。
公立、私立という括りで語るのはナンセンスかもしれないけど、いつかこの状況に風穴を開ける学校が出てきてくれることを願う。


ミツ沢で観戦していた母校の後輩の眼に、今日のゲームはどう映ったのだろう。