魂の・・・

あのクールなマットさんが、試合終了後のインタビューで涙を抑えきれない。
「選手たちを誇りに思う」と監督に言わしめる選手たち、男だなぁ。


慶應義塾 10−8 早稲田


思い入れが強すぎて多少ミスが多いゲームでも、タックルのいい試合は80分間が引き締まる。


負けた早稲田に対しては、おそらくご批判もあろうかと思うが、徹底的にボールを散らし、自陣からも仕掛ける姿勢は間違っていないと思う。勝ってる間は積極的と評価されたプレーが、負けたとたんに軽いプレーと言われてしまうのも世の常。グループのなかに、こういうチームが1チームあってもいい。
タックルも良かった。相手のタックルがすごすぎただけ。
ただブレイクダウンで、コンテストとは関係なくターンオーバーされる場面がけっこうあった。勢いあまって、少し雑だったかも。東福岡のOBがたくさんいるのだから、彼らによく教わっておくべき。
すさまじいカウンターで勝手にコケちゃうのももったいなかった。芝の状態が微妙だったんだろうか。


全勝対決ではなくなった早明戦は、これで面白くなったかもしれない。


明治戦もそうだったが、今年の慶應はやろうとしていることが試合で全部出来ている気がする。(といっても2試合しか見ていませんが)
ほとんどの時間を自陣で戦いながら、あの集中力は見事。押し込まれたときの球だしなど、プレッシャーのかかる場面も丁寧に的確に対処していた。
ロスタイムの自陣での連続モールでのボール確保は、両校関係者のほとんどの人が「ノットリリース→PG」を想像しただろう。


復帰戦でトライを決めた竹本キャプテン。
いま流行りの「持ってる」なんかではなく、ほかの部員たちと最高の準備をして、彼が出場することでチーム力が一段アップしたということなんだろうな。


いつの時代も、履歴書の内容とスコアが一致しないゲームは、さわやかな感動を呼ぶ。