釜石

NHKアーカイブス「福来旗に復興への願いを込めて 〜釜石シーウェイブスと市民応援団〜」を見る。


釜石の人たちにとってのラグビーというスポーツの存在の大きさを改めて知る。
試合会場で福来旗を振る人たちの想いが伝わってきて涙。


7連覇以降、クラブチームになる前の新日鉄釜石のゲームを何度か観戦したことがある。秩父宮や江戸川のバックスタンドには、独りで観戦している壮年の方が多かったが、静かに、じっとグラウンドを見つめていた紳士が、勝負どころで急に「釜石!」とか「タックル!」とか、ちょっとびっくりしてしまうような大声を出すのが微笑ましかった。


強かったころも、そうでなかった時も、愛されるチームなんだな、と思う。


番組のなかで1984年に放送された4連覇の年を追ったドキュメントをやっていた。当時、ビデオに録って何度も見た番組。
森監督(現福岡高校監督)が、走りながら若手の頭をはたいたり、後ろから蹴りを入れるシーンが笑える。いい時代だったな。
あの頃、寒い時はラグジャーの上にトレーナー着てたな、とか、チャンピオンの裏ボアの紺色のグランドコートめちゃめちゃ流行ってたよな、とかどうでもいい場面がなつかしくてたまらない。


選手に向けられる森監督の優しい眼差しは、去年、福岡で観た高校生たちを見守る眼差しと変わらない。
まぁ、今は選手に飛び蹴りはしないと思うけど。