歴史を作る人たち

アジアでは感じることのないスタジアムの悪意のない完全なるアウェイ感。
こんななかでサッカー出来るなんて選手冥利に尽きるんだろうな。


なでしこの意志の強さはすごい。
疲労から精度のおちた時間帯もあったが、自分たちの準備してきたものを120分間出しつくしたはず。
もし自分が、BKラインに並ぶ4人のうちの1人だったら、何度もドイツのプレッシャーに耐えきれず真横のタッチに逃げていたと思う。


なでしこのメンバーたちは、サッカーの神様に勝利をお願いしたと言う。
言い訳をせずに、やるべきことを全てやって、目の前のことに全力を尽くそうという覚悟を決めた人だけが、神様にお願いをする権利があるのだろうな。
ドイツのディフェンディングチャンピオンのホスト国としての意地とプライドは凄まじかった。
どちらに微笑むべきか悩み続けたサッカーの神様は、「苦しくなったら、私の背中を見なさい」と後輩たちに言い続け、たぶん走れる状態ではないはずの10番が、痛みをこらえてピッチに戻ってきたときに、思わず青のユニに微笑んでしまったのだろう。


歴史を作るための戦いはまだ続く。


頂点まで、あと2試合。